医療法人社団
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矯正治療のご案内
患者様に寄り添い一生に一回の施術を行います。
健康で美しい笑顔のために
歯科矯正を行なう目的は、正しい歯並びにすることで、不正咬合によって生じる様々な障害や、口もとのコンプレックスを取り除くことです。
年齢に適した矯正治療
歯科矯正には下記の二つの種類があります。
一期治療
永久歯が生える(小学校高学年ごろ)までに行われる予防的矯正
二期治療
永久歯をきれいに並べる本格的矯正
一期治療(早期治療)
対象年齢
6~12歳(混合歯列期)
治療期間
治療開始から11~12歳ごろまで
治療回数
3~6週間に1回の通院です。
症状
反対咬合(下顎前突)、上顎前突、過蓋咬合、叢生、埋伏歯など多岐にわたる
装置
固定式(リンガルアーチ等)取り外し式(ヘッドギア等)など様々であるが、比較的にシンプルなもの。 装置は使用せず、MFTによるトレーニングのみを行うこともある。
目的
問題のある歯並びやあごのズレを正しい方向へと導き、調和のとれた骨格、咬み合わせに成長できるよう促す。(基礎となる土台を整える時期)
早い段階で不正咬合を改善し、重症化を防ぐ。
永久歯がきちんと生えそろうように誘導する。
指しゃぶり、クチャクチャ咬み、舌が出る、いつも口が開いている、等の悪い癖を取り除き、バランスの崩れた筋肉の働き、動かし方を正常にする。
注意したいお口の状態(ご来院いただくタイミングの目安の一例)
・3歳児検診で不正咬合(受け口)を指摘された
・前歯が生え変わり始めたが、反対の咬み合わせになっている(小学校1年生前後)
・小学生だが、指しゃぶりがやめられない
・歯科医院の定期検診で、大人の歯が足りない(永久歯の先天欠損がある)と言われた
・犬歯の生え変わるスペースがない(小学校3,4年生)
・学校歯科検診で、不正咬合を指摘された
・永久歯が全て生え変わったが、歯並びが気になる(中学校1年生前後)
二期治療(第二期継続治療)
対象年齢
12歳ごろ~(永久歯列期)
治療期間
2~4年程度
治療回数
3~6週間に1回の通院です。
症状
すべての不正咬合(咬み合わせ・歯並びに関することはすべて)
装置
目的
マルチブラケット装置(唇側・舌側)+α(ヘッドギア等)
仕上げの矯正治療
“機能・安定・審美”すべての治療目標を達成するため細かな個々の歯の調整を行い、歯並び・咬み合わせを最終的に整える。
あごの骨の残余成長を見極め、第二大臼歯まできちんとコントロールをすることで、治療終了後に、成長によりかみ合わせが崩れてくる。第二大臼歯が歯並びの外側から生えてきたといったトラブルを未然に防ぐことも可能。
注意事項
・通常の矯正治療は自費診療になります。
・顎変形症や特定の先天性疾患に伴う矯正治療の場合は健康保険が適用されます。
・副作用、治療のリスクはすべて同じです。

使用する装置について
マルチブラケット装置
マルチブラケット装置は、歯の表面に歯科用接着剤で『ブラケット』という器具を貼りつけ、その溝にアーチワイヤーを通して3次元的に歯を移動させる装置です。
ワイヤーと歯列を連結させて、歯並びを整えていく装置で、ワイヤーの力(弾力)を利用して歯を動かしていきます。
ワイヤーはステンレススティールやニッケルチタン合金で作られており、細いワイヤーから少しずつ太いワイヤーに取り替えて治療を進めていきます。
ブラケットには金属製のもの(メタル)のほか、目立ちにくいセラミックやプラスチック(クリア)などがあります。
大崎矯正歯科クリニックでは、前歯部には新しいコンセプトのハイブリッドプラスチックのブラケットを使用しています。


パラタルバー
パラタルバーの効果
➀奥歯を圧下させる
食べ物や唾液を飲み込む時、舌の奥の方を持ち上げてますパラタルバーはその動きを利用して奥歯を圧下させるようになっています。パラタルバーにしたがあたり、その力でバンドを装着してある歯が圧下します。その為、パラタルバーの口蓋の針金は、歯肉から少し離してあります。
➁奥歯の向きや位置を改善する
パラタルバーを屈曲してバンドを装着してある歯の向きを変えたり、幅を拡大を行います。
➂奥歯は前に移動しないように固定源の強化
小臼歯を抜歯して前歯を引っ込める時に、奥歯が前に移動してほしくない場合、固定源としてパラタルバーを装着します。


ヘッドギアー
ヘッドギアーは、主に出っ歯のお子さんに用いる装置で、6歳臼歯を後方に移動し、上顎骨の成長を抑制します。
結果的に下顎骨の成長を促進することになります。

安心、安全の治療のために
ヘッドキャップ不注意によるフェイスボウのはね返りを防ぎ、ケガの危険性を大きく軽減した、クリップ方式の“セーフティ・モジュール”を採用しています。必要以上の力が加わった場合、フェイスボウはヘッドキャップから自動的に外れます。

タングスパー
タングスパーは開咬の治療、舌突出癖の治療に使用します。

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注意事項
・通常の矯正治療は自費診療になります。
・顎変形症や特定の先天性疾患に伴う矯正治療の場合は健康保険が適用されます。
・副作用、治療のリスクはすべて同じです。

非抜歯矯正
( 歯を抜かない矯正治療)
私たち全ての矯正専門医は歯を抜かないことを前提に診断・治療を行っています。
やむを得ず、診断により抜歯をして治療をした方がいい場合に、無理に歯を抜かないで治療を行うと、患者さんが多くのリスクを背負うことになります。
当院では、歯を抜かないで治療するか、歯を抜いて治療するかは、患者さんにそのリスクについてよく説明し、相談の上治療方針を決めています。矯正治療は一生に一度の治療です。
医師とよく相談をし、納得して治療を受けてください。
症例のご紹介
成長期の上顎前歯の前方傾斜症例 12才2ヶ月
【非抜歯症例】
治療前(12才2ヶ月)






治療後(16才8ヶ月)






【主訴】
患者さんは、上の前歯2本の突出感を気にして来院されました。
【検査結果】
骨格的(上下のあごの骨の大きさ)には、上あごが下あごより少し大きく、上の前歯は大変前方に傾斜していました。下あごの成長がやや少なく、これらの原因により出っ歯感が強調されていました。
【診断】
上顎前突(上顎前歯の前方傾斜を伴う)
【治療】
治療は非抜歯で行う。前突感は、上の歯並を後方に移動すること、および、下あごの良好な成長が期待されるので成長コントロ−ルを積極的に行う事で改善を予定 。
【治療期間】
4年3か月
成長期であったため、成長をコントロールしながら治療を行いました。
治療前にまだ歯がはえていない上顎第二大臼歯がはえてきて、それを並べてから治療を終了しました。
【治療回数】
54回
【費用】
・治療費・・・72.5万円(税込 79.75万円)
・検査診断・・・25,000円(税込 27,500円)
・リテーナ・・・60,000円(税込 66,000円)(保定装置+クリーニング)
・予後管理・・・3,000円(税込 3,300円)×5回

抜歯矯正
歯を抜いたスペースを利用してきれいな歯並びにします。
成人の治療を行う場合の注意点
(リスク)について

年代によって矯正治療のリスクは様々あります。また、注意すべき点も世代により様々あります。成人している患者さんにおいての代表的なリスクは、歯周病による歯槽骨の吸収(歯槽のうろう)、虫歯等による歯の神経の治療がされている場合があることです。
これらは、歯の移動により歯槽骨(歯を支えている骨)の吸収の増悪、根尖部(歯の根の先)の急性炎症などが起こる原因になります。この様な場合、歯にかける力に注意が必要になってきます。根尖部(歯の根の先)に対してはレントゲンによる定期的な観察が必要です。
治療期間も歯槽骨の吸収、炎症に対しては考慮すべき大きな要素です。
症例のご紹介
上下顎前歯前突成人症例 22才10ヶ月
『八重歯を伴う』
【抜歯症例】
治療前(22才10ヶ月)






治療後(25才6ヶ月)






【主訴】
上下の前歯が出ているため口元が突出しており、口を閉じるのが困難であり、口元の突出感によるコンプレックスがありました。また、歯並びにおいては、叢生(乱杭歯)がありブラッシングがとても大変でした。
【検査・診断】
骨格は、上顎骨が下顎骨より少し大きく(少し出っ歯)、上下の前歯は大変前方に傾斜していました。歯の大きさと顎の大きさの関係は、歯の大きさに対し顎が大変小さい状態でした。リップバランス(唇のバランス)も上下の唇が突出していました。
【治療】
上下の前歯の前方への傾斜、叢生(乱杭歯)の改善のために抜歯が必要でした。
いずれの選択をしても、歯を抜かずに歯列を拡大治療を行うと下の前歯の歯槽膿漏(左下の前歯の歯肉が退縮しています)が発生し、何年か後に歯肉の退縮が進んで来ると考えられました。
以上の内容を踏まえ患者さんと十分相談した結果、歯を抜いて治療を行う事にしました。
相談の時間をたっぷり取ったため、検査をしたのは22才10か月でしたが、治療に入ったのは7ヶ月後の23才5ヶ月になりました。
【治療期間】
2年1か月
【治療回数】
27回
【費用】
・治療費・・・79万円(税込 86.9万円)
・検査診断・・・25,000円(税込 27,500円)
・リテーナ・・・60,000円(税込 66,000円)(保定装置+クリーニング)
・予後管理・・・3,000円(税込 3,300円)×5回
大崎矯正歯科クリニックのトータルフィーシステム
相談料
無料
検査診断料
10歳未満
20,000円(税込 21,000円)
10歳以上
25,000円(税込 27,500円)
治療費
部分的な治療
●第一期治療
180,000~240,000円
(税込 198,000円~264,000円)
●舌習癖のみは
40,000円 (税込 42,000円)
全体的な治療
●第二期治療
670,000~850,000円
(税込 737,000円~935,000円)
●補綴前矯正
100,000~250,000円
(税込 110,000円~275,000円)
一期治療から全体治療に入る場合
一期治療の費用を上限200,000円まで差し引かせて頂きます。
※前歯、小臼歯は1本当たり40,000円(税込44,000円)の追加費用がかかります。
大臼歯は1本当たり50,000円(税込55,000円)の追加費用がかかります。
動的治療中は来院時に必要な再診料はありません。
予後管理費
装置除去時のクリーニング保定装置代
60,000円(税込 66,000円)
予後管理費中再診療 処置料
3,000円(税込 3,300円)
・当院は Total fee (総額制)を採用していますので、調整料は一切かかりません。
・分割でのお支払いも可能です。
また分割手数料および金利はいただきません。
・クレジットは扱っておりません。銀行振込OKです。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
① 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~ 1、2週間で慣れることが多いです。
② 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
④ 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります 。むし歯や周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
⑩ 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
⑮ 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
⑯ あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
⑱ 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。